代表挨拶

「会いたい時に会いたい人に
会える社会の実現」に向けて

2023年、マイネットは新しいスタートを切りました。収益体質の強化を目的として、事業投資の選択と集中による新規投資抑制、全社的なコストの見直しなど「実効性」をテーマにまずは業績の回復と安定に向けたアクションを進めています。一方で、新たな体制での出発とともに、私たちは引き続きゲームやエンターテインメントの“コンテンツ”を通じて社会に感動を与えられる力を磨き続けて行く考えです。

ゲーム事業は、これまで累計80本以上のタイトルを運営し、10本以上のゲームタイトルで10周年=「10年空間」を実現するなど、マイネットの基幹事業となりました。
スマートフォンのみならず、ゲーム市場には、新しいゲームをリリースしたいが開発費用が足りない、利益創出が難しくなってしまった、運営の人手が足りないなどゲームメーカー様の様々な種類のニーズが存在しております。それらに応えるべく、私たちは一つの形式にこだわらず事業を変化させてまいりました。
今後もそこを事業の礎として強化を加速させて行きます。ゲームタイトルを買い取り運営するセカンダリー形式にとどまらず、運営だけお任せいただく受託形式、共に運営を行う協業形式など、様々な形式でのタイトル運営も増えてきています。プラットフォームや受注形式に関わらず、様々な形でゲームメーカー様が目指す良いモノづくり、そしてサービス提供に貢献して参りたいと考えております。

また、ユーザー様にとってコミュニティは帰属する場所であり居場所である点も極めて重要視しております。ユーザー様の熱意あってのゲーム運営ということを忘れずに、居場所を可能な限り長期間維持し、活性化していくという強い使命感を持ってゲーム運営に取り組む事も当社の存在意義であるべきと考えております。
当社の開発力、そして運営力をゲームメーカー様そしてゲームユーザー様からより一層ご評価いただけるよう、事業に取り組んでまいります。

新規事業はスポーツDX、特に「ファンタジースポーツ」に注力してまいります。ファンタジースポーツとは現実の選手の成績に連動したオンラインゲームです。ファンの皆様にとって、試合を観戦する日やスポーツそのものを、より楽しみにしてくれるコンテンツです。米国では9,000億円を超える市場となっており、今後日本でも3,000億円ほどの市場規模となることが予想される成長性に大きな期待ができる事業です。
これまで培ってきたゲーム運営のノウハウを活かし、ファンタジースポーツという分野のパイオニアとして今後様々なコンテンツの提供も検討してまいります。

当社はゲーム会社として
・様々な形で良いモノづくりに貢献していくこと
・長く遊んでくださるファンの皆様のために価値を創り続けること
において存在意義を発揮すべき会社です。

そういった点を忘れずに、着実に積み重ねて行く実績の先に、ゲームユーザー様そして各ステークホルダー様からの信頼が得られると信じ、これからも企業全体で邁進してまいります。さらなるご支援ご指導のほど何卒よろしくお願いします。

2023年4月1日
株式会社マイネット 代表取締役社長 岩城 農

岩城 農
MINORU IWAKI

1979年東京生まれ。 大学卒業後、大手クレジットカード会社での事業企画を経て、2006年にセガに入社。同社社長室 戦略企画開発室長として全社戦略策定に従事。 2011年8月にモバイルニューメディア事業に転じ、2012年7月には同事業部を分社化しセガネットワークスを設立、執行役員 事業本部長に就任。同社でスマートフォン向けゲーム事業を伸長させ国内外に展開。 2015年4月のセガグループ再編後はセガネットワークスカンパニーCOOとしてモバイルゲーム事業ならびにデジタルマーケティング事業を牽引。2016年8月にはデジタルマーケティング、ゲーミフィケーション事業を営むクロシードデジタル代表取締役社長CEOに就任。2016年4月よりセガゲームス取締役CSO、2018年4月より上席執行役員CSOに就任し2019年3月末に退任。2019年4月よりミラティブ最高戦略責任者(CSO)に就任。 2014年9月から2018年3月、2019年3月から2020年6月マイネット社外取締役を経て、2020年7月常勤の取締役に就任し、2021年3月常務取締役に就任。2023年に同社の代表取締役社長に就任。